首都圏から行きやすい川口と伊勢崎の特徴、観戦、グルメを紹介します。
オートレース場は全国にたった5つ。だからこそ、一つひとつの会場に強烈な個性があります。走路のクセ、所属選手のカラー、そして名物グルメ——会場が変われば、まるで別の競技を見ているかのように雰囲気が変わります。
この記事では、首都圏からアクセスしやすい川口(埼玉)と伊勢崎(群馬)の2会場を取り上げ、それぞれの特徴と、現地で味わいたい絶品グルメを紹介します。「オートレース、ちょっと行ってみようかな」という人の最初の一歩にぴったりの2場です。同じ関東圏にありながら、昼の賑わいが魅力の川口と、夜の情緒が光る伊勢崎では、雰囲気がまったく異なります。読み比べて、自分が行ってみたいと思うほうから足を運んでみてください。
川口オートレース場|オートレースの"聖地"
都心から30分、抜群のアクセス
埼玉県川口市にある川口オートレース場は、全国5場のなかで売上・入場者数ともにナンバーワン。"オートレースのメッカ(聖地)"と呼ばれる、まさに中心地的存在です。
最大の強みは、なんといってもアクセスの良さ。池袋から川口まで電車で約18分、新宿から約20分、渋谷からでも約30分と、都心からふらりと立ち寄れる近さです。「公営競技の会場=郊外で遠い」というイメージを覆す立地で、仕事帰りや休日の気分転換にも気軽に足を運べます。
コースの特徴と所属選手
川口の走路は比較的フラットで、スタートを重視した展開、いわゆる前々で運ぶ選手が有利になりやすいとされています。地元には実力者が多数所属しており、ベテランから若手までバランスよく揃っているのも特徴。観戦と勝負を両立させたい本格派のファンから、グルメ目当てのライト層まで、幅広い人が集まります。
毎年12月末には、1年を締めくくるSG最大の祭典スーパースター王座決定戦が開催されるのも川口。全国の精鋭が集う年末の大舞台は、オートレースファンにとって特別な意味を持つイベントです。また、夏に開催される地元の「たたら祭り」のメイン会場にもなっており、間近で打ち上げ花火を楽しめることでも知られています。レースのない日でも地域のシンボルとして親しまれているあたりに、川口と街との結びつきの深さがうかがえます。
川口名物グルメ
川口オートのもう一つの楽しみが、場内に点在する売店のB級グルメ。なかでも語り草になっているのが、牛もつです。「フワ」と呼ばれる牛の肺の部位を使った串で、ふわっと柔らかく、ニンニクが効いた味わい。七味をかけてビールと一緒にやれば、レースそっちのけで杯が進んでしまうほどの人気です。
たっぷりのネギをのせたもつ煮込みも定番。生姜とニンニクで煮込まれたもつはトロトロで、その辺の居酒屋顔負けの完成度と評判です。ほかにも、オート名物として親しまれるゲソフライ、香ばしい焼きそば、ボリューム満点のジャンボ焼き鳥、チャーシュー麺やカレーライス、焼売(しゅうまい)など、バラエティ豊かなラインナップが揃います。
入場無料なので、「車券は買わずにグルメと生ビールだけ楽しむ」という通な使い方をする人も少なくありません。上層階の特別観覧席にはレストランやビュッフェを備えたフロアもあり、ゆったりとした空間でレースとグルメの両方を満喫できます。
家族連れにもうれしい設備
川口オートが多くの人を惹きつけているのは、グルメだけが理由ではありません。場内にはオリジナルグッズを扱うグッズストアや、小さな子どもが遊べるキッズコーナーが用意されており、家族連れでも一日のんびり過ごせます。応援したい選手のタオルやステッカーを手に入れれば、観戦のテンションも一気に上がります。
施設の充実ぶりは、売上・入場者数で全国トップを走り続ける大きな要因でもあります。設備が整っているからこそ、初めての人でも安心して足を運べて、リピーターも増えていく——その好循環が、川口を"聖地"たらしめているのです。レース観戦・グルメ・買い物・家族サービスと、一つの会場で何通りもの楽しみ方ができるのは、規模の大きい川口ならではの強みといえるでしょう。
伊勢崎オートレース場|ナイター発祥の地
デートスポットにもなる夜の競演
群馬県伊勢崎市にある伊勢崎オートレース場は、オートレース史上初めてナイター競走を実施した、いわば"夜のオートレース"の先駆けです。
照明に照らされたコースを競走車が駆け抜ける光景は、昼間とはまったく違う幻想的な雰囲気。夏を中心に行われるナイター開催は、若いカップルが多く訪れるデートスポットにもなっているというから驚きです。「ギャンブルの場でデート?」と思うかもしれませんが、爆音とスピード、そしてナイター特有のムードが意外なほどロマンチックに演出してくれます。
風が読みのカギ、大型ビジョンも自慢
伊勢崎の走路は風の影響を受けやすく、レース展開が読みづらいのが特徴。そのぶん波乱が起きやすく、穴党(高配当狙いのファン)には腕の見せどころとされています。展開を深く読み込む予想力が求められるため、「予想しがいのある会場」として通好みの支持を集めています。
設備面では、バックストレッチ側に設置された北関東最大級の大型液晶ビジョンが目玉。約1600インチという巨大スクリーンで、レースの迫力ある映像やリプレイを楽しめます。現在の装置は3代目で、かつては電照式の大型オッズモニターが名物でした。遠くのコーナーで何が起きているかも大画面ではっきり追えるので、初心者でもレースの流れをつかみやすいのがうれしいところです。
伊勢崎グルメと併設の場外馬券場
伊勢崎にも個性豊かな売店が揃っています。ちらしずしやジャンボおにぎりといった食事系から、夏にうれしいフロートやアイスクリーム、お菓子まで、軽くつまめるメニューが充実。ピリ辛焼そばも人気の一品です。年に数回開催される「鉄馬縁日」の日には、地元飲食店のキッチンカーがずらりと並び、お祭りのような賑わいになります。
さらに伊勢崎ならではのポイントが、場外馬券場「オフト伊勢崎」が併設されていること。南関東競馬4場(大井・船橋・川崎・浦和)や中央競馬の馬券も買えるため、オートレースの開催がない待ち時間に競馬を楽しむ、という二刀流の遊び方ができます。公営競技好きにはたまらない環境です。
アクセス
JR両毛線の伊勢崎駅やJR高崎線の本庄駅から、無料送迎バスが運行しています(運行は本場開催日などに限られるため、事前に公式サイトで確認を)。駅から少し距離はありますが、無料バスを使えばアクセスは良好です。伊勢崎市内を走るコミュニティバス「あおぞら」も会場前に停車するので、複数の交通手段から選べます。開門時間は通常、本場の昼間開催で9時30分ごろ、ナイター開催で14時ごろが目安。グレードレース開催時は変更になることもあるため、お出かけ前のチェックがおすすめです。
川口と伊勢崎、どちらに行く?
同じ首都圏の2会場ですが、キャラクターはかなり違います。賑やかでグルメも設備も充実した"王道"の川口に対し、伊勢崎はナイターのムードと読みづらい展開が魅力の"通好み"の会場。
初めてのオートレース観戦で、とにかく雰囲気を満喫したい・グルメを楽しみたいという人は、まず川口がおすすめです。一方、夜のロマンチックな雰囲気を味わいたいカップルや、波乱含みのレースで予想力を試したい人には伊勢崎がぴったり。どちらも日帰り圏内なので、両方訪れて自分との相性を確かめてみるのもいいでしょう。同じオートレースでも、会場が変われば味わいがまるで違うことに、きっと驚くはずです。
訪れるベストタイミングは?
せっかく行くなら、会場がいちばん盛り上がる時期を狙うのも手です。川口なら、年末のSGスーパースター王座決定戦の時期は全国から精鋭とファンが集まり、お祭りのような熱気に包まれます。普段の一般戦の落ち着いた雰囲気とはまるで別物なので、最高峰の緊張感を体感したい人にはこのタイミングがおすすめです。
伊勢崎は、なんといっても夏のナイター開催が狙い目。涼しくなった夜風のなか、照明に浮かび上がるコースを駆け抜けるバイクの光景は、この季節ならではの特別感があります。「鉄馬縁日」などのイベント開催日に合わせれば、キッチンカーのグルメも一緒に楽しめて、観戦以外の満足度もぐっと上がります。
どちらの会場も、まずは公式サイトで開催スケジュールを確認してから出かけるのが鉄則。本場開催日でないと無料送迎バスが動かなかったり、売店の営業状況が変わったりすることもあるので、事前のひと手間が当日の満足度を大きく左右します。気になった日があれば、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
まとめ:まずは行きやすい首都圏2場から
首都圏の2会場を整理すると——
- 川口は売上・入場者数1位の"聖地"。都心から30分の好アクセスで、牛もつ・もつ煮込み・ジャンボ焼き鳥などB級グルメが充実。年末のSGスーパースター王座決定戦の舞台
- 伊勢崎はナイター発祥の地で、夏のナイターはデートにも人気。風が読みのカギで穴党向き。場外馬券場オフト伊勢崎を併設し、競馬も楽しめる
どちらも首都圏から日帰りで気軽に行けるので、オートレース初体験の会場として最適です。電車でのアクセスもよく、思い立った日にふらりと出かけられる手軽さは、5場のなかでも首都圏ならでは。次の記事では、中部・西日本の浜松・飯塚・山陽を巡り、浜松餃子をはじめとするご当地グルメと各会場の個性を紹介します。
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最終更新日: 2026-06-13